DR. VRANJES FIRENZE MAGAZIN ～夏をみつける五感の旅～

嗅覚：フレッシュでスパークリングな夏の香り

解放感やリラックス感、元気いっぱいのハツラツとした感覚は、この季節が与えてくれるもののうちのほんの一部。そんな「夏」の香りはエネルギーに溢れ、ポジティブな感覚を際立たせてくれます。海藻や潮を感じさせる塩味、シトラスノート…といった様々な香りが、嗅覚からまるで魔法のように「夏」を想起させてくれます。

GINGER & LIME〈ジンジャー＆ライム〉、POMPELMO CASSIS〈ポンペルモ・カシス〉 、MELOGRANO & MENTA〈ザクロ＆ミント〉、BELLINI〈ベリーニ〉、CHINOTTO PEPE〈キノット ぺぺ〉、 ITALIA〈イタリア〉、ACQUA〈水〉など、Dr.パオロ・ヴラニエスの作品にも夏からインスパイアされた香りが多くあります。特にACQUA〈水〉は、その強さや魅力といった海の本質をニュアンスとしてとらえ、香りとしてそれを表現しているのです。

視覚：明るくビビッドな色調

夏のカラーパレットは強い日差しを思わせる鮮やかな色調と、フレッシュで明るい色調が並び色彩に溢れています。

これらの色を組み合わせたり単色で使って、「視覚」から夏の持つエナジーや美しさ、バイタリティーを感じることができます。

味覚：風味豊かな夏の味

夏が旬の瑞々しいフルーツは、暑さの厳しい季節にぴったり。フレッシュな甘さがのどを心地よく潤してくれます。デザートとしてはもちろん、主菜や前菜としても食卓をクリエイティブに、そして豊かに彩ってくれます。
こんな組み合わせも楽しいもの。
生ハムとメロン：時代を超えたイタリア料理のクラシックスタイル。
スイカとザリガニのタルタル：リッチでエキゾチックな味わいの冷菜。
水牛のモッツァレラチーズのカプレーゼと新鮮なイチジク：ピンクペッパーをたっぷりトッピングして、香り高い味わい豊かなひと品に。

触覚：新鮮で生き生きとした感触

夏はまた、五感の中でもとくに意識されにくい「触れる」という感覚も刺激してくれます。
海に飛び込んだときに感じる海水の塩辛さや爽やかさ、熱い砂浜や草の上を裸足で歩いたときのその感触、山奥の澄んだ泉で泳いだときのクリスタルのように透き通った水の感触…そんな体感の中にも夏は感じられるのです。

聴覚：安らぎとくつろぎのしらべ

「これが物語だとしたら、設定はきっと長く続く砂浜でしょう。始まりも終わりもない砂浜。
おそらくは誰にも出会わない、この岸辺をひとり歩く男の物語。彼の視線は時折海が運んでくる物や破片をただじっと見つめている。蟹や孤独なかもめの足跡。風景は砂、空、雲、海だけ。ただ唯一波だけが変化し、そして常に変わらない。大きく小さく、長く短く…。」

作曲家ルドヴィコ・エイナウディの「Le onde」は海を祝福したアルバムです。海はいつも夏を象徴する場所の1つ。この神秘的であり魔法のようであり心奪われる場所を感じられるサウンドです。