フィレンツェの時をまとう ― Firenze in Translation

最初にまとったのは、トスカーナの午後を思わせるグリーンフローラルな「メリッジャーレ」。

 

「爽やかな香り、というのが第一印象でした。グリーンが多い公園や森の中にいるようなイメージで、少し甘さもあるんですけど、どこか深みもある。ただ爽やかなだけでなく、大人っぽさもある香りだなと思いました」とモーガンさん。

 

撮影では、ホワイトシャツを主役にしたリラックス感のある装いで、芝生の上や木陰でくつろぐ姿を披露してくれました。「普段はブラック系の服が多いんですけど、この香りには黒じゃないなと思って。軽やかで自然体なスタイルが合う気がしました。」。香りのイメージをそのまま視覚化したような、穏やかな表情が心に残ります。

 

「撮影中にカメラマンにも“いい香りだね”って言われました。時間が経つにつれ、香りが落ち着いた穏やかな印象に変化していくのも、リラックス感があっていいですね。アウトドア好きなので、自然の中でキャンプするときにもつけてみたいなと思いました」。

モーガンさんの日常にとって、香りは切り離せない存在だと言います。「外出するときに香水をつけ忘れたら、一回家に戻るくらいなくてはならないもの。家でYouTubeの撮影をする前も必ずつけます。香りをまとうとオンのモードに切り替わる感覚があるんです」。

 

そんなライフスタイルの中で重宝していたのが、ドットール・ヴラニエスのディフューザー「ウード ノービレ」。「初めて一人暮らしを始めたとき、先輩にすすめられて買って以来、5年以上愛用していました。この香りに出会ったとき、人と被らない個性があって、使うだけでQOLの高いライフスタイルが過ごせそうな気になったのを覚えています。ボトルデザインも洗練されていて、置くだけで空間が整う感じがしますね」

 

香りは、彼にとって暮らしの質を豊かにするスイッチでもあります。「家に帰って玄関で好きな香りがすると、それだけで気分がオフになって、疲れもやわらぎます。人が家に来ることも多いので、 いい香りだねって言われるのも嬉しいですね」。自分に合った香りは、リセットできる時間を与えてくれる、と語ってくれました。

次にまとったのは、夜の幕開けを思わせるスパイシーウッディな「キアロスクーロ」。「第一印象は、セクシーな男性の香り。でも、男女問わず似合うと思います。女性がつけたらエレガントで、男性がつけるとちょっとやんちゃで遊び心のある雰囲気が漂う。そんなアンニュイなニュアンスがいいなと思いました」。

 

そんな香りを纏うためのスタイリングに選んだのは、エフォートレスなジャケットスタイル。「ドレスアップしたディナーデートをイメージしました。フォーマル感はあるけど、ネクタイまではしない抜け感のある着こなし。食事のシーンなので、近づいたときにふわっと香るように少量だけつけたいですね」。手にしたのは、ドライフラワーのバラ。「生花よりもドライの方がこの香りに合う気がしたんです」。

 

ウッディな香りが好みだというモーガンさんにとって、「キアロスクーロ」は馴染みのあるテイストだと言います。「僕のライフスタイル的には、こちらの方が合うと思いました。30代くらいとか、個人的にはもう少し歳を重ねた方がしっくり来るかな。今はちょっと背伸びしたい夜にまとってみたいですね」。

香りはモーガンさんにとって、ファッションと同じ自己表現のひとつです。「ファッションは目に見えるけれど、香りは記憶に残るもの。見た目と香りの両方が合わさって初めて自分らしさが完成すると思います。香りを選ぶときは、自分らしい個性を反映した香りというのはもちろんですが、“この香りが似合う人になりたい”と理想の人物像を思い描きながら選ぶこともあります」。

 

人を香りで覚えていることも多いそうです。「街であの人っぽい香りだなと思って振り返ったら、本当に知人がいたこともあります。視界に入る前に香りで気づくということが結構多いんですよね」。

 

最後に、「香りとは?」の質問を投げかけてみました。「香りとは、記憶を呼び起こすもの。人の香りを嗅ぐと、その人のことや当時の時間を自然と思い出します。だから、自分がまとう香りも誰かの記憶に残っていたら嬉しいですね」。

1995年4月17日、東京都生まれ。イギリス人の父と日本人の母のもとに生まれる。10代からモデルとして活動を開始し、日本をはじめパリやミラノのショーへも出演するなど、国内外で活躍。近年はYouTubeユニット「OUR's」を結成し、映像制作や動画配信にも活動の場を広げている。BE NATURAL MODELS所属。 

https://www.bnm-jp.com/


「メリッジャーレ」は、トスカーナの陽射しの下、木陰で憩うひとときをイメージしたオードパルファム。菩提樹やオレンジブロッサムの瑞々しい甘さに、蜜蝋やブランがまろやかな深みを添えます。バージニアシダーウッドとホワイトムスクがやさしい温もりを添え、心がゆるむ夏の午後を思わせる香りに。深呼吸したくなるような安らぎと、自然体の美しさを引き出してくれます。

 

100ml: 31,900円 40ml: 15,400円 15ml: 8,800円

「キアロスクーロ」は、夜の幕開けをイメージしたスパイシーウッディのオードパルファム。オレンジとナツメグの温かなスパイスが香り立ち、ラベンダーとすみれの葉が繊細な余韻を添えます。トンカビーンとケードが生み出すスモーキーな深みが、光と影のように調和し、静けさの中に秘めた情熱を感じさせる香り。フィレンツェの石畳にともる灯りのように、印象的な夜を演出します。

100ml: 31,900円 40ml: 15,400円 15ml: 8,800円


INTERVIEW & TEXT MAKIKO AWATA